線と面の世界

こんにちは、chiharuです。
9月10月は、ディック・ブルーナ(Dick Bruna 1928-)のデザインについてお勉強をしました。
ブルーナはオランダの絵本作家、言わずと知れた「ミッフィー miffy」の生みの親です。
ブルーナにはグラフィックデザイナーとしての顔もあります。
ブルーナの父親が経営していた出版社ブルーナ社のペーパーバックのデザインをしていました。
ブラック・ベアやメグレ警部などは彼の代表的な作品です。
そして、ブルーナ自身が影響を受けたとおっしゃっているのが、
アンリ・マティス(Henri Matisse 1869-1954)。
線の単純化、色彩の純化を追求したフランスの画家です。
彼は最終的に、独特な切り絵の手法にたどりつきました。
晩年は、礼拝堂などの切り絵をモチーフにしたステンドグラス、
聖母子像画などの作品を残しています。
ブルーナは、マティスにたくさんの影響を受けたそうです。
ブラック・ベアシリーズでは、紙をちぎって熊の毛並みの質感をだしたり、
ミッフィーの極限まで単純化された線やブルーナカラーによる色づけは、
マティスに通じるものがあります。
また、若き日のブルーナは、オランダ芸術運動の「デ・ステイル」に参加していた
建築家のリートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964)とも交流があったそうです。
---
*デ・ステイル
http://ja.wikipedia.org/wiki/デ・ステイル
参加していた画家ではモンドリアンも有名ですね。
---
余談ですが、母校である芸工大の図書館には
リートフェルトの「赤と青のいす」のレプリカが置いてありました。
(座り心地はあまりよくありませんでした・笑)
話は戻って、ディック・ブルーナのデザインです。
私が一番驚いたのは、
ミッフィーの絵本における色彩がわずか6色であるということ。
Bruna Red、Bruna Yellow、Bruna Green、Bruna Blue
それから後から追加された
Bruna Brown、Bruna Greyです。
それぞれの色には意味があって
赤…喜び・楽しさ。あなたの方へ向かってくる暖かみのある色。室内の背景や幸せで豊かな空気のイメージ。
黄色…明るさ・楽しさ。赤や緑に温かみがあるのは、黄色が含まれているからという考えで、Bruna Red、Bruna Greenに温かみがあるのは、黄色が含まれているから。
緑…安心・安定。私達の世界を彩る、樹木などの自然描画に必要な色。
青…悲しみ・静けさ。よそよそしく冷たい色。あなたから去っていく色。クールな印象を与え、寒さや悲しみを表現。
茶色…落ち着き。ミッフィーのお友達を表現するための色。
グレー…バランスに必要な色。ミッフィーのお友達を表現するための色。
だそうです。
それから、絵本の構図において、
ミッフィー等の登場人物が正面を向いているのは、
子供達に安心感を与えるためだそうです。
(ミッフィーは横に歩く時も正面を向いています!)
確かに、絵本のなかから見つめられているような安心感がありますよね。
ブルーナのデザインは、線と面で構成されている、
究極にシンプルなのに温かみのあるデザインだと思います。
*The official Dick Bruna site
http://www.miffy.com/
*2007年に長崎県美術館で行われたブルーナ展の記事
http://www.felicidade-design.com/200710091048.html
|chiharu|2008.10.29. | comments(0) |trackback(0) | デザイン・アート|
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL :
http://www.felicidade-design.com/mt/mt-tb.cgi/152



└

