名取洋之助と日本工房展

昨日、最終日となった「名取洋之助と日本工房」展へ行きました。
長崎はここ最近で急に寒くなった上に、海の近くにある美術館の周りはすごい暴風。
前に進むのもやっとな感じでしたが、
寒い日のイルミネーションは、とりわけ美しかった。
さて、この展覧会、福島県立美術館から始まり、
川崎市市民ミュージアム、足利市立美術館、
そして長崎県美術館へ、約1年かけてやってきました。
名取洋之助、日本工房については、その存在についてすら知らなかったので、
今回の展覧会は驚きの連続でした。
こんなすばらしい展覧会を行ってくれた、美術館の方に感謝です。
日本工房は、名取洋之助というドイツで学んだ写真家が1933年に結成した制作集団。
報道写真とグラフィックデザインの工房です。
季刊誌『NIPPON』をはじめとし、様々な雑誌を発行しています。
この『NIPPON』は欧米向けの大判グラフ誌。
英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語などで書かれています。
会場には、この『NIPPON』がずらりと並んでいました。
表紙のデザイン、誌面のレイアウトは、今みてもすご〜く斬新。
裏表紙のデザインまで凝っているし、
その号のテーマと、内容、デザインが絶妙にマッチしています。
一貫した、アートディレクション。
素晴らしかったです。
そして、さすがの日本工房。
自社のPRにも力を入れていて、
社章(CI)、『NIPPON』のリーフレット、購読用はがき、年賀状
のデザインも素晴らしかった!
当時使用されていた、
ライカやローライなどの高級カメラが展示されていたのも感動でした。
ローライ、ああ、憧れのローライ。
第二次世界大戦の波にのみこまれて、
日本工房のデザインは、徐々に戦争の色を濃くしていくのですが、
そういう悲しく、逆らえない流れの中でも、
名取ら日本工房は、自分らの表現を自分たちの力でやりぬこうとしたんだなと思うと、
なんだかすごいパワーを感じました。
仕事が終わってから美術館へ駆け込んだため、じっくりみる時間がなかったので、
ミュージアムショップで、展覧会図録を買ったのですが、
図録の横には見たことのあるカメラ達が。
Baby HOLGA、Sister HOLGA、ニャーニャーHOLGA、
Babylon4に、ハリネズミカメラ。。。
Super Headz関連のトイカメラがこの展覧会の期間に合わせて、
発売されていました。
2階では、ライカやローライなどの高級カメラを展示していて、
1階では、チープなトイカメを売っている…。
美術館のにくい演出に、ノックアウトされた気分でした。
長崎県美術館
http://www.nagasaki-museum.jp/
Super Headz
http://www.superheadz.com/
|chiharu|2006.12.29. | comments(0) |trackback(0) | デザイン・アート|
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